Job Server:jasender_monitor.shの設定
「jasender_monitor.sh」はJob MonitorからZabbixにメッセージを通知する場合に使用します。
Job Monitorでジョブネットの未展開、および未起動を検知した際に、Job Monitorが「jasender_monitor.sh」を実行し、Zabbixへエラー通知を行います。
これにより、Zabbixのトリガ画面やイベント画面にJob Monitorが検知したエラー内容を表示させたり、発生したエラーに応じて適切なアクションを設定することができます。
「jasender_monitor.sh」は初期インストール時に/etc/jobarranger/monitor/jasender_monitor.shに配置されます。このシェルは内部で変数定義をしており、各環境に合わせて設定する必要があります。
設定対象となるパラメータは[jasender_monitor.sh内環境変数]を参照して下さい。
jasender_monitor.shは、内部でZabbixの機能の一部である「zabbix_sender」コマンドを呼び出しております。
そのため「zabbix_sender」コマンドを「jasender_monitor.sh」からアクセスできる場所に配置しておく必要があります。Zabbixにjasender_monitor通知用のItemsとTriggerを作成しておく必要があります。
※ZabbixのItemsの登録方法についてはZabbixのマニュアルをご参照下さい。
実行コマンド(jasender_monitor.sh)
シンタックス
#./jasender_monitor.sh [メッセージ種別番号] [カレンダーID] [スケジュールID] [ジョブネットID] [ユーザ名] [起動予定時刻]
※引数はJob Monitorが自動で設定します。
Zabbixに送信されるメッセージ
[ERROR] [メッセージID] メッセージ本文
jasender_monitor.sh 引数一覧
引数名 | 説明 |
---|---|
メッセージ識別番号 | メッセージ本文の種類を示す識別子 1 - ジョブネット未展開 2 - ジョブネット未起動 |
カレンダーID | エラーを検知したスケジュールに登録されたカレンダーID |
スケジュールID | エラーを検知したスケジュールID |
ジョブネットID | エラーを検知したスケジュールに登録されたジョブネットID |
ユーザID | エラーを検知したジョブネットの作成ユーザID |
起動予定時刻 | エラーを検知したジョブネットの起動予定時刻(YYYY-MM-DD HH:MM:SS) |
jasender_monitor.sh内の環境変数
パラメータ | 説明 |
---|---|
ZABBIX_SERVER | ZabbixサーバのIPアドレスを設定 |
ZABBIX_PORT | Zabbixサーバのポート番号を設定 |
ZABBIX_SENDER | zabbix_senderが格納されているパスを設定 |
KEY | Zabbix上で登録されているItemsで設定したkeyを設定 |
HOST | Zabbix上で登録されているエージェントのホスト名を設定 |
※KEYとHOSTは、Zabbix側で受信するITEMとHOSTと同じにする必要があります。
Zabbix側受信Item設定
jasender_monitor.shから送信したデータをZabbixで受信するためには、受信用のITEMを設定する必要があります。
Zabbix Itemsパラメータ一覧
パラメータ | 説明 |
---|---|
ホスト | Zabbix上で登録されているエージェントのホスト名を設定 |
タイプ | 「Zabbixトラッパー」を設定 |
キー | 任意のキー名を設定 |
データ型 | 「テキスト」を設定 |
※ホストとキーは、jasender_monitor.shの設定と同じにする必要があります。
Zabbix Triggerパラメータ一覧
パラメータ | 設定内容 |
---|---|
名前 | 任意のトリガー名を設定 ※Job Arrangerから送付されるメッセージ本文をそのままZabbixの画面に表示させたい場合は{ITEM.VALUE}を設定します。 |
条件式 | {<ホスト名>:<キー名>.str([<重要度>])}=1 |
イベント生成 | 任意のイベント生成を設定 |
深刻度 | 任意の深刻度を設定 |