統合監視 Zabbix / システム構成

シンプル構成

構成概要

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冗長性等のHAを必要としない、費用を最小限に抑える小規模構成です。

定期的にDatabaseをBackupする事によりデータを保全します。 Server等の障害時には、VmWare等の機能を利用して、冗長化を図ることを前提とする構成です。

クラスタ(Lifekeeper)構成

構成概要

商用のクラスタリングソフトウェアとして多くの実績を持つLifeKeeperを利用した冗長構成ソリューションです。

共有ディスクタイプ

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LifeKeeperを利用してクラスタを構成します。これにより、Hardware,Software(Database,Zabbix,Apache)に障害が発生しても、スタンバイサーバに自動的に切り替わり監視を継続する事が可能になります。

Data Replicationタイプ

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LifeKeeperを利用してクラスタを構成し、Data Replicationを利用してローカルディスクをサーバ間でミラーリングします。これにより、Hardware,Software(Database,Zabbix,Apache)に障害が発生しても、スタンバイサーバに自動的に切り替わり監視を継続する事が可能になります。

大規模構成

構成概要

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ボトルネックになりやすいDatabaseを別サーバへ分離した大規模監視環境向けソリューションです。

Zabbixは、非常に軽量で動作速度が速いので大規模構成でも十分動作しますが、保存データが非常に多い場合・収集アイテム数が非常に多い場合などは、データ量が多くDatabaseがボトルネックになります。Databaseを独立させることで、ボトルネックを解消します。
Zabbixには、大規模構成の場合にProxy構成という遠隔地も纏めて一元制御するモードがありますが、弊社ではユーザ企業のNetwork Security的な問題がない限り、余りお勧めしていません。

理由は幾つかありますが、代表的な例ですと下記があげられます。

  • Proxy Serverは、データ収集の一時的な保存をしてくれるが、Triggerの処理、Action処理は、Zabbix Serverが行う為、分散処理はしてくれない
  • Proxy Serverを挟む事で、障害検知まで、若干の処理遅延が発生する
  • Network処理で負荷のかかるConnectionの回数は、大幅に少なくなるが、転送データ自体が少なくなるわけではない
    Zabbix ServerとProxy Server間のNetworkが細い場合、レイテンシが重要な項目ですが、最近の回線では十分な帯域を確保できます。
  • 安全性を考えるとProxy Server自体も冗長化する必要があり、Proxy側のBackup・リカバリを考慮するとオペレーション設計が面倒になる

※今は、低価格のRouter,VPN,Firewall機器が、色々とありますので、Network Securityは通常回避策があります。技術面よりPolicy面の問題が多いです。