マニュアル

エージェントレスアイコン

agentless

エージェントレスアイコンは対象ホストにSSH接続を行い、コマンドの発行と実行結果の取得を行います。
任意のセッションIDを指定することにより、他のエージェントレスアイコンで接続したSSHセッションを共有することが可能です。
共有されたセッションは自ジョブネット、およびサブジョブネット内でのみ有効です。

※SSHの接続ポートは22固定となります。
※本アイコンで指定するホストにJob Agentをインストールする必要はありません。

エージェントレスアイコンの使用例

エージェントレスアイコンはセッションに「接続」を指定すると、他のエージェントレスアイコン(「継続」、「切断」)で、同一のSession-IDを利用できます。
また、セッションに「ワンタイム」を指定すると、ホストに対する接続、コマンドの実行、切断の一連の動作を実行します。

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エージェントレスアイコンの設定

  1. 選択したエージェントレスアイコンのコンテキストメニューより「設定」を選択します。
  2. エージェントレスアイコンの設定ダイアログが表示されます。 image-2

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  3. 各項目を入力します。 image-3

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項目名 形式 説明
ジョブID テキストボックス

・ジョブを識別するIDを半角英数字、ハイフン(-)、アンダーバー(_)で指定

・初期値「識別子(LESS-)+連番」

・重複登録不可

・半角32文字まで入力可能

ジョブ名 テキストボックス

・ジョブの名称を指定

・ひらがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、半角英数字、記号が使用可能

・全角21文字、半角64文字まで入力可能

・省略可能

セッション ラジオボタン

・ホストへの接続後のセッション状態を指定

・「ワンタイム」:ホストへの接続

・コマンド実行

・切断を一括して実行

※セッションIDによるセッションの共有は行えません。

・「接続」:ホストの接続とコマンドの実行

※ホストとのセッション情報はセッションID単位で管理されます。

・「継続」:セッションIDが示す接続先に対し、コマンドの実行のみ

・「切断」:セッションIDが示す接続先に対し、セッションを切断

セッションID テキストボックス

・ホストとの接続(セッション)を識別するユニークなIDを指定

・半角英数字、ハイフン(-)、アンダーバー(_)のみ使用可能

・半角64文字まで入力可能

・セッションが「ワンタイム」の場合は指定不可

ホスト リストボックス
テキストボックス

・接続対象となるホスト(サーバ)を指定

・「ホスト名」は、Zabbixに登録済みのホストを選択

・「変数名」は、ホスト名が格納されたジョブコントローラ変数を指定

・ASCII文字のみ使用可能

・半角128文字まで入力可能

認証方式 リストボックス

・SSH接続時の認証方式を指定

・「パスワード」:ユーザ名とパスワードによる認証

・「公開鍵」:ユーザ名、公開鍵、秘密鍵、パスフレーズによる認証

実行モード リストボックス

・コマンドの実行方式を指定

・「対話モード」:指定されたプロンプト文字を受信し、コマンド実行の終了

※コマンドの実行結果はジョブコントローラ変数(STD_OUT)に格納されます。コマンドの戻り値(リターンコード)は取得できません。

・「非対話モード」:コマンド送信後に実行結果の取得を開始

※コマンドの実行結果はジョブコントローラ変数(STD_OUT、STD_ERR、JOB_EXIT_CD)に格納されます。

ユーザ名 テキストボックス

・SSH接続時のユーザ名を指定

・ひらがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、半角英数字、記号が使用可能

・全角85文字、半角256文字まで入力可能

・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能

パスワード テキストボックス

・SSH接続時のパスワードを指定

・全角85文字、半角256文字まで入力可能

・認証方式が「公開鍵」の場合のみ指定可能

・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能

公開鍵 テキストボックス

・SSH接続時に使用する公開鍵の格納されたファイル名を指定

※ファイルはジョブサーバがアクセス可能なディレクトリに配置する必要があります。

・ASCII文字のみ使用可能

・半角2048文字まで入力可能

・認証方式が「公開鍵」の場合のみ指定可能

・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能

秘密鍵 テキストボックス

・SSH接続時に使用する秘密鍵の格納されたファイル名を指定

※ファイルはジョブサーバがアクセス可能なディレクトリに配置する必要があります。

・ASCII文字のみ使用可能

・半角2048文字まで入力可能

・認証方式が「公開鍵」の場合のみ指定可能

・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能

パスフレーズ テキストボックス

・公開鍵の作成時に指定したパスフレーズを指定

・パスフレーズを使用していない場合は省略可能

・全角85文字、半角256文字まで入力可能

・認証方式が「公開鍵」の場合のみ指定可能

・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能

実行 テキストボックス

・ホストに対し実行するコマンドを指定

・コマンド文字列にはジョブコントローラ変数(${変数名})を含む事が可能

・ひらがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、半角英数字、記号が使用可能

・全角1333文字、半角4000文字まで入力可能

・セッションが「切断」では指定不可

プロンプト文字列 テキストボックス

・コマンドの送信完了を判断する文字列を指定

・コマンド文字列にはジョブコントローラ変数(${変数名})を含む事が可能

・ひらがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、半角英数字、記号が使用可能

・全角85文字、半角256文字まで入力可能

※実行モードが「非対話モード」の場合は、値が無視されます。また、セッションが「切断」の場合、指定不可です。

文字コード リストボックス

・コマンドを含むホストと送受信するデータの文字コードを指定

・リストに無い文字コードを直接入力することも可能

※無効な文字コードが指定された場合、文字コードの変換を行いません。

※有効な文字コードはJob Serverが稼働するサーバ上で「iconv --list」コマンドを発行することで確認が可能です。

・ASCII文字のみ使用可能

・半角80文字まで入力可能

・セッションが「ワンタイム」および「接続」の場合のみ指定可能

改行コード リストボックス

・コマンドを送信する際に使用する改行コードを指定

・「LF」、「CR」、「CRLF」の3種類が指定可能

・セッションが「ワンタイム」および「接続」の場合のみ指定可能

タイムアウト警告 テキストボックス

・タイムアウト警告メッセージを出力するまでの時間を分単位(1~99999)で登録

※警告無し場合は0となります。

・指定された時間(分)を経過してもジョブが終了しない場合は、アイコンが橙色に変化し警告メッセージをログに出力

・タイムアウト後も処理は継続

・半角数字のみ使用可能

・5桁まで入力可能

ジョブ停止コード テキストボックス

・ジョブの停止条件となる戻り値を指定

※指定された戻り値を検出した場合、アイコンを停止します。

・カンマ(,)での複数指定、およびハイフン(-)での範囲指定が可能

・半角数字、カンマ(,)、ハイフン(-)のみ使用可能

・半角32文字まで入力可能

・省略可能

強制実行 チェックボックス

・ホストが無効の場合でも処理を実行

・ホストが無効で、このオプションが無効の場合は、エラーが発生

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Job Arranger マニュアル