マニュアル

17.エージェントレスアイコン

agentlessエージェントレスアイコンは対象ホストにSSH接続を行い、コマンドの発行と実行結果の取得を行います。
任意のセッションIDを指定することにより、他のエージェントレスアイコンで接続したSSHセッションを共有することが可能です。
共有されたセッションは自ジョブネット、およびサブジョブネット内でのみ有効です。
※SSHの接続ポートは22固定となります。
※本アイコンで指定するホストにJob Agentをインストールする必要はありません。

エージェントレスアイコンの使用例

エージェントレスアイコンはセッションに「接続」を指定すると、他のエージェントレスアイコン(「継続」、「切断」)で、同一のSession-IDを利用できます。
また、セッションに「ワンタイム」を指定すると、ホストに対する接続、コマンドの実行、切断の一連の動作を実行します。 エージェントレスアイコン使用例

エージェントレスアイコンの設定

1.選択したエージェントレスアイコンのコンテキストメニューより「設定」を選択します。
2.エージェントレスアイコンの設定ダイアログ(基本設定)が表示されます。各項目を入力します。
エージェントレスアイコンの設定・基本設定
3.次にコマンドタブを選択し、各項目を入力します。
エージェントレスアイコンの設定・コマンド

項目名 形式 説明
ジョブID テキストボックス ・ジョブを識別するIDを半角英数字、ハイフン(-)、アンダーバー(_)で指定
・初期値「識別子(LESS-)+連番」
・重複登録不可
・半角32文字まで入力可能
ジョブ名 テキストボックス ・ジョブの名称を指定
・ひらがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、半角英数字、記号が使用可能
・全角21文字、半角64文字まで入力可能
・省略可能
セッション ラジオボタン ・ホストへの接続後のセッション状態を指定
・「ワンタイム」:ホストへの接続
・コマンド実行
・切断を一括して実行
※セッションIDによるセッションの共有は行えません。
・「接続」:ホストの接続とコマンドの実行
※ホストとのセッション情報はセッションID単位で管理されます。
・「継続」:セッションIDが示す接続先に対し、コマンドの実行のみ
・「切断」:セッションIDが示す接続先に対し、セッションを切断
セッションID テキストボックス ・ホストとの接続(セッション)を識別するユニークなIDを指定
・半角英数字、ハイフン(-)、アンダーバー(_)のみ使用可能
・半角64文字まで入力可能
・セッションが「ワンタイム」の場合は指定不可
ホスト リストボックステキストボックス ・接続対象となるホスト(サーバ)を指定
・「ホスト名」は、Zabbixに登録済みのホストを選択
・「変数名」は、ホスト名が格納されたジョブコントローラ変数を指定
・ASCII文字のみ使用可能
・半角128文字まで入力可能
認証方式 リストボックス ・SSH接続時の認証方式を指定
・「パスワード」:ユーザ名とパスワードによる認証
・「公開鍵」:ユーザ名、公開鍵、秘密鍵、パスフレーズによる認証
実行モード リストボックス ・コマンドの実行方式を指定
・「対話モード」:コマンド送信後に指定のプロンプト文字を受信し、コマンド実行を終了
※コマンドの実行結果はジョブコントローラ変数(STD_OUT)に格納されます。コマンドの戻り値(リターンコード)は取得できません。対話モードはセッション継続を使用し、アイコン毎に1コマンドずつ対話方式で実行する場合に適しています。
・「非対話モード」:コマンド送信後に実行結果の取得を開始
※コマンドの実行結果はジョブコントローラ変数(STD_OUT、STD_ERR、JOB_EXIT_CD)に格納されます。
ユーザ名 テキストボックス ・SSH接続時のユーザ名を指定
・ひらがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、半角英数字、記号が使用可能
・全角85文字、半角256文字まで入力可能
・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能
パスワード テキストボックス ・SSH接続時のパスワードを指定
・全角85文字、半角256文字まで入力可能
・認証方式が「パスワード」の場合のみ指定可能
・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能
公開鍵 テキストボックス ・SSH接続時に使用する公開鍵の格納されたファイル名を指定(フルパス)
※ファイルはジョブサーバの実行ユーザがアクセス可能なディレクトリに配置する必要があります。
・ASCII文字のみ使用可能
・半角2048文字まで入力可能
・認証方式が「公開鍵」の場合のみ指定可能
・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能
秘密鍵 テキストボックス ・SSH接続時に使用する秘密鍵の格納されたファイル名を指定(フルパス)
※ファイルはジョブサーバの実行ユーザがアクセス可能なディレクトリに配置する必要があります。
・ASCII文字のみ使用可能
・半角2048文字まで入力可能
・認証方式が「公開鍵」の場合のみ指定可能
・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能
パスフレーズ テキストボックス ・公開鍵の作成時に指定したパスフレーズを指定
・パスフレーズを使用していない場合は省略可能
・全角85文字、半角256文字まで入力可能
・認証方式が「公開鍵」の場合のみ指定可能
・ジョブコントローラ変数($変数名)を指定することも可能
実行 テキストボックス ・ホストに対し実行するコマンドを指定
・コマンド文字列にはジョブコントローラ変数(${変数名})を含む事が可能
※ジョブコントローラ変数以外の変数を含む場合は$を2個つける($${変数名})
・ひらがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、半角英数字、記号が使用可能
・全角1333文字、半角4000文字まで入力可能
・セッションが「切断」では指定不可
プロンプト文字列 テキストボックス ・コマンドの送信完了を判断する文字列を指定(プロンプト表示の最後の1文字で可)
※実行モードが「対話モード」で有効、「非対話モード」の場合は値が無視されます。また、セッションが「切断」の場合、指定不可です。
文字コード リストボックス ・コマンドを含むホストと送受信するデータの文字コードを指定
・リストに無い文字コードを直接入力することも可能
※無効な文字コードが指定された場合、文字コードの変換を行いません。
※有効な文字コードはジョブサーバが稼働するサーバ上で「iconv --list」コマンドを発行することで確認が可能です。
・ASCII文字のみ使用可能
・半角80文字まで入力可能
・セッションが「ワンタイム」および「接続」の場合のみ指定可能
改行コード リストボックス ・コマンドを送信する際に使用する改行コードを指定
・「LF」、「CR」、「CRLF」の3種類が指定可能
・セッションが「ワンタイム」および「接続」の場合のみ指定可能
タイムアウト警告 テキストボックス ・タイムアウト警告メッセージを出力するまでの時間を分単位(1~99999)で登録
※警告無し場合は0となります。
・指定された時間(分)を経過してもジョブが終了しない場合は、アイコンが橙色に変化し警告メッセージをログに出力
・タイムアウト後も処理は継続
・半角数字のみ使用可能
・5桁まで入力可能
ジョブ停止コード テキストボックス ・ジョブの停止条件となる戻り値を指定
※指定された戻り値を検出した場合、アイコンを停止します。
・カンマ(,)での複数指定、およびハイフン(-)での範囲指定が可能
・半角数字、カンマ(,)、ハイフン(-)のみ使用可能
・半角32文字まで入力可能
・省略可能
強制実行 チェックボックス ・ホストが無効の場合でも処理を実行
・ホストが無効で、このオプションが無効の場合は、エラーが発生

-->

Job Arranger マニュアル