マニュアル

4.Configuration

jobarg_server.confの設定

/etc/jobarranger/jobarg_server.confを環境に合わせて設定をします。
「Include」の設定を行うことで、zabbix_server.confで設定しているパラメータをjobarg_server.confで使用することができます。必要に応じて、パラメータの追加や上書きを行ってください。

jobarg_server.conf パラメータ一覧

パラメータ 必須 初期値(省略時) 説明
Include × ※コメントアウト Zabbix設定ファイル(zabbix_server.conf)を指定
これによりzabbix_server.confの情報をIncludeし、jobarg_server.confでも使用可能

※注意点:
JobArrangerでは個別ファイル指定のみInclude対象。ディレクトリ指定(配下全ファイル指定)や、*使用のファイル名ワイルドカード指定も不可。下記は不可例です。
  Include=/usr/local/etc/zabbix_server.conf.d/
  Include=/usr/local/etc/zabbix_server.conf.d/*.conf
IncludeしたZabbix設定ファイル上での指定も不可。
指定した場合は起動時にエラーとなります。
DBHost × Localhost
※コメントアウト
データベースがlocalhost以外の場合、コメントを外しデータベースが稼働するホスト名を設定
DBName 使用するデータベース名を設定
DBUser 使用するデータベース接続ユーザ名を設定
DBPassword × 使用するデータベース接続ユーザのパスワードを設定
DBPasswordExternal × NULL ※コメントアウト JAZは、シェルでDBPasswordExternalのスクリプトを実行することでデータベースのパスワードを取得します。
DBSocket × /tmp/mysql.sock
※コメントアウト
MySQLの接続にソケットを使用する場合、コメントを外し設定
DBPort × 3306 ※コメントアウト データベースポートを設定
(ローカルソケットの場合データベースポートは使用されません。)
DBTLSConnect × ※コメントアウト データベース・サーバへの接続に使用する TLS モード を指定します。

TLS モード

とは、クライアントとサーバー間 (通常はデータベース接続) の Transport Layer Security (TLS) ハンドシェイク中に適用されるさまざまなレベルのセキュリティと検証を指します。各モードは、クライアントがサーバーの ID と証明書を確認する方法を指定します。 5.7.11 以降の MySQL では、次の TLS モードを使用できます : "required", "verify_ca" and "verify_full".

o 利用可能なパラメータ値 :


1. required
2. verify_ca
3. verify_full
DBTLSCAFile × ※コメントアウト データベース証明書の検証用の 最上位の CA 証明書 を含むファイルのフルパス名。
DBTLSCertFile × ※コメントアウト データベースへの認証のための JobArranger サーバー証明書 を含むファイルのフルパス名。
DBTLSKeyFile × ※コメントアウト データベースへの認証用の 秘密鍵 を含むファイルのフルパス名。
DBTLSCipher × ※コメントアウト JobArranger サーバー が TLSv1.2 までの TLS プロトコルで許可する暗号。
DBTLSCipher13 × ※コメントアウト JobArranger サーバー が TLSv1.3 プロトコルに対して許可する暗号スイート。
ServerID × 1 ※コメントアウト Active/Standby構成で、Serverグループを識別するID
Agentは、このIDによりサーバグループを識別します。
DBconCount × 1 ※コメントアウト Job Arrangerセッションプロセスによって取得される最大データベース接続数。
JaPurgeLimit × 500 ※コメントアウト JaPurge は、トランザクションごとに削除されるレコードの数を制限します
JaPurgeTime × 00:00-00:00 ※コメントアウト JaPurge はその時間でのみ機能します。終了時間は開始時間より大きくなければなりません (例: 01:00-02:00)。そうしないと、japurge は機能しません。デフォルトでは、JaPurge は常に機能します。
ServerIDTimeout × 10 ※コメントアウト 各リクエスト間のJobarrangerサーバーIDリクエストのタイムアウト間隔。
LogSlowQueries × 0 ※コメントアウト クエリの実行時間が指定したミリ秒以上要した場合、ログファイルに該当するクエリを出力
ListenIP × 0.0.0.0 ※コメントアウト Job Server(jatrapper)がlistenするIPアドレスをカンマ区切りで設定
(設定が存在しない場合、全ネットワークインタフェースで待ち受けます。)
SourceIP × ホストのPrimaryIP 接続に使用するソースIPアドレスを設定
Timeout × 5 ※コメントアウト
単位:秒
エージェント、外部チェックのタイムアウトを設定
範囲[1-300]
※1 JobArrangerのversion3.0以降は5秒が初期値です。
DebugLevel × 3 デバックの出力レベルを設定
0-出力なし
1-クリティカル情報
2-エラー情報
3-警告
4-デバッグ情報(大量の情報が出力されます。)
LogFileSize × 1 ※コメントアウト
10
ログファイルの最大サイズ(MB単位)を設定
0-自動ログローテーション無効
範囲[0-1024]
LogType × file ログファイルの出力タイプ(version 5.0.1より追加)
file - JaLogFileに設定した.logファイルへ出力
system - syslogファイルへ出力
(Dockerではconsole指定で標準出力可)
JaLogFile × ※初期設定値
/var/log/jobarranger/
jobarg_server.log
サーバのログファイルの保管場所/ファイル名を設定
(未設定時はsyslog出力)
JaPidFile × /tmp/jobarg_agentd.pid
※初期設定値
/var/run/jobarranger/
jobarg_server.pid
サーバのPidファイルの保管場所/ファイル名を設定
(version5.0以降は初期値も/tmpではなく/var/run/jobarranger以下)
JaSelfmonInterval × 1 ※コメントアウト
単位:秒
※コメントアウト
他のプロセス(jaloader等)の監視をするプロセス(jaselfmon)のポーリング間隔
JaLoaderInterval × 30 ※コメントアウト
単位:秒
スケジュールに登録されたカレンダーと起動時刻を元に、ジョブネットとジョブフローの実行管理情報をDBに事前展開するプロセス(jaloader)のポーリング間隔
JaBootInterval × 1 ※コメントアウト
単位:秒
ジョブネットのステータス更新や終了したジョブネット情報の削除を行うプロセス(jaboot)のポーリング間隔
JaCheckJobInterval × 60 ※コメントアウト
単位:秒
Jaboot の実行間隔。
範囲:1-9999999
JaAbortInterval × 5 ※コメントアウト
単位:秒
強制停止ジョブネット・アイコンの開始・終了処理を判定するプロセス(jaabort)のポーリング間隔。
JaOldJobAbortInterval × 60 ※コメントアウト
単位:秒
強制停止リクエストを再送信する間隔。
範囲 : 1-3600
JaJobKillInterval × 250 ※コメントアウト
単位:ミリ秒
強制停止リクエストを送信する間隔。
範囲:1-3600000
JaJobnetInterval × 1 ※コメントアウト
単位:秒
ジョブネットの開始実行や終了ステータスを判定するプロセス(jajobnet)のポーリング間隔
JaJobInterval × 1 ※コメントアウト
単位:秒
ジョブの強制停止やタイムアウト監視を行うプロセス(jajob)のポーリング間隔
JaJobTimeout × 30 ※コメントアウト
単位:秒
ジョブのタイムアウトチェックを行うチェック間隔
JaJobInterval値以上の値を設定
(「0」を設定するとJaJobIntervalと同じ値が適用されます。)
JaSendRetry × 3 ※コメントアウト
単位:回
データ送信1回辺りのリトライ回数。
範囲:0-3600
JaRunInterval × 1 ※コメントアウト
単位:秒
ジョブの実行を行うプロセス(jarun)のポーリング間隔
JaMsgsndInterval × 1 ※コメントアウト
単位:秒
Zabbixにメッセージ通知を管理する処理の通知メッセージ監視間隔
JaStartTrappers × 5 ※コメントアウト Job Agentからの結果を受信するプロセス(jatrapper)のインスタンス数を設定
JaTrapperListenPort × 10061 ※コメントアウト Job Agentからの結果を受信するプロセス(jatrapper)のポート番号
JaAgentListenPort × 10055 ※コメントアウト Job Agentのポート番号
JaExtjobPath /etc/jobarranger/
extendedjob
ユーザコマンドを実行する内部コマンドが存在するディレクトリ
通常は変更不要
JaErrorCmdPath /etc/jobarranger/alert エラー発生時、Job Serverに実行させたいコマンド(アプリケーション)を置くパスを指定
JaLogMessageFile /usr/local/etc/
jobarranger/locale/
logmessage_32BIT.txt
OSのビット数に合わせて、以下のファイルを指定
32bit版:
logmessage_32BIT.txt
64bit版:
logmessage_64BIT.txt
JaFcopyTimeout × 180 ※コメントアウト
単位:秒
ファイル転送時の通信タイムアウト値を設定
範囲[1-3600]
JaRunTimeout × 1800 ※コメントアウト
単位:秒
JOB実行管理処理のタイムアウト監視時間。
範囲: 1-3600
JaTrapperTimeout × 600 ※コメントアウト
単位:秒
Agentからの処理結果受付管理処理のタイムアウト監視時間
範囲: 1-3600
JaJobThreadTimeout × 600 ※コメントアウト
単位:秒
ja_jobスレッドのタイムアウト間隔(プロセスループの実行時間)。
範囲: 1-3600
JaJobnetTimeout × 600 ※コメントアウト
単位:秒
JOBNET実行管理処理のタイムアウト監視時間
範囲: 1-3600
JaLoaderTimeout × 600 ※コメントアウト
単位:秒
JOBNET読み込み管理処理のタイムアウト監視時間
範囲: 1-3600
JaBootTimeout × 1800 ※コメントアウト
単位:秒
JOBNETステータス管理処理のタイムアウト
範囲: 1-3600
JaMsgsndTimeout × 600 ※コメントアウト
単位:秒
Zabbixへのメッセージ送信管理処理のタイムアウト
範囲: 1-3600
JaSelfmonTimeout × 600 ※コメントアウト
単位:秒
各種処理プロセスを監視する処理のタイムアウト
範囲: 1-3600
JaPurgeTimeout × 600 ※コメントアウト
単位:秒
期限切れデータ廃棄管理処理のタイムアウト監視時間
範囲: 1-3600
JaAbortTimeout × 1800 ※コメントアウト
単位:秒
強制停止管理処理のタイムアウト監視時間
範囲: 1-3600
JaCheckJobTimeout × 1800 ※コメントアウト
単位:秒
ja_check_jobスレッドのタイムアウト間隔(処理ループ実行時間)。
範囲: 1-3600
JaLaunchInterval × 1 ※コメントアウト
単位:秒
ジョブネットの即時起動を行う処理間隔を指定
JaZabbixMessageFile × /etc/jobarranger/locale/ Zabbixホストの有効・無効メッセージが格納されたメッセージファイルディレクトリ
通常は変更不要
JaExecutionUser × Zabbix ※コメントアウト Job Serverを実行するUNIXユーザを指定
JaZabbixURL × ※初期設定値
仮URL
http://127.0.0.1/zabbix/
ZabbixWEBコンソールのログインURLを指定、外部I/F機能のJobServer認証用
(JobServer環境からZabbixWEBコンソールに接続可であること。)
AgentLessRegex × \x1b\\[[0-9;]*[a-zA-Z]|\x1b][^\x07]*\x07|\x1b\\[\\?2004[l,h]
※コメントアウト
AgentLess-Icon STD_OUT の不要なデータを削除するための正規表現


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