マニュアル

ServerIDでのActive-Standby Fail Over

Version 6.0.5 , 6.1.5 以降から追加したパラメータ(ServerID)により、ServerのIPの変更をAgentへ通知できるようになりました。
従来は、クラスタソフトウェア等を利用して、VIPにて送受信する案内していましたが、この機能により、VIPを使用しなくてもServer-Agent間の送受信を維持できるようになります。
これにより、Active-Standbyの切り替えに対応できるようになりましたので、AWS等のEC2を利用して、Serverが切り替わっても処理を継続する事が可能です。
※この機能で、Database Serverの冗長化は、できません。
処理中のJOBNETを引き継いで、継続して処理する事が可能です。
Job Arranger Serverは、Fail Over機能を保有していませんので、手動での切り替え、または、他ソフトウェアでの切り替えとなります。

1.シンプル構成での通常動作
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Job Arrangerでは、Job Arranger ServerからJob Arranger Agentに処理要求した際、Job Arranger Agentで、処理要求元のJob Arranger ServerのIPを保存し、処理終了後に保存したJob Arranger ServerのIPへ結果を送信します。

2.冗長構成にした場合の従来の動作
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Job Arranger Server#1からJob Arranger Agentに処理要求した後に、Job Arranger Server#1からJob Arranger Server#2へ切り替えが発生した場合、Job Arranger Agentは、保存しているJob Arranger Server#1へ結果を送信しようとする為、通信エラーとなります。

3.Version 6.0.5 , 6.1.5以降の動作1
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Version 6.0.5 , 6.1.5 から新たにServerIDパラメータを追加しました。
Job Arranger Server#1からJob Arranger Agentに処理要求した際、このパラメータ(ServerID)を、Job Arranger ServerのIP Addressと一緒にJob Arranger Agentに保存します。

4.Version 6.0.5 , 6.1.5以降の動作2
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Job Arranger Server#1からJob Arranger Server#2へ切り替えた際、Job Arranger Server#2は、プロセス起動時にJob Arranger AgentにServerIDのIPが変更になった事を通知します。
これにより、Job Arranger Agentは、処理結果をJob Arranger Server#2へ送信できるようになります。
Notice:ServerIDは、デフォルト値が1になっています。
冗長構成のJob Arranger Serverは、ServerIDの値を同じにする必要があります。
冗長構成でないJob Arranger Serverでは、それぞれ異なるServerIDの値を設定してください。

Job Arranger マニュアル